固定容量型ベーンポンプ

使用上の注意（固定容量型シングルポンプ）

固定容量型ベーンポンプの推奨用途

1. 固定容量型ベーンポンプシステムでは、オープン回路が推奨されます。

固定容量型ベーンポンプの吸入および排出要件

1. 吸引ポートを設定し、ポンプでの流体伝達速度は0.6M/秒～1.5M/秒の範囲でなければなりません。
2. 排出ポートの設定、流体伝達速度：2.3M/秒～4.75M/秒の範囲でなければなりません
3. 吸引を設定すると、ポンプの吸引ポートは-150mmHg〜+0.5Kgf/cmの範囲でなければなりません。
4. 吸引配管は液面より1m以上下に敷設する

固定容量型ベーンポンプの設置ガイドライン

1. ポンプを電動モーターに接続する場合、2つのシャフト中心間の位置合わせの許容誤差を0.05m/m TIRまたは角度±1度に制限します。
2. 始動する前に、電動モーターのシャフトの方向が、銘板またはポンプのハウジングに示されているように、ポンプのシャフトと同じ方向に回転することを確認してください。

油圧作動油と粘度要件

1. 固定容量型ベーンポンプの粘度範囲:(ページ番号60を参照)
   デリバリー開始時は最大 800 mm / 秒、ゼロストローク開始時は最大 200 mm / 秒、最高動作温度では最小 16 mm / 秒
2. 油圧流体を選択する際には、油圧システム内の最低許容温度が流動点より少なくとも 8°C 高くなければならないことに注意してください。

初めての手術とエア抜き

1. ポンプを初めて運転する場合は、ポンプ吐出側を無負荷状態にして、モーターの起動と停止を数回繰り返し、ポンプ内および配管内の空気を排出し、10分程度そのまま運転を続けると、運転状態がさらに良くなります。
2. エアブリード
   初回始動時にポンプがすぐにプライミングしない場合は、ポンプの供給ラインから空気を抜く必要があります。これは、ポンプに近い供給ラインの接続を緩めて、オイルが流れてポンプがプライミングされたことを示すまで行うことができます。この目的のために、エアブリードバルブが用意されています。

特殊流体との適合性

1. 油中水型エマルジョン
   油中水型エマルジョンを使用することもできますが、流体を慎重に選択し、監視する必要があります。
2. 合成耐火流体
   リン酸エステルおよび上記の石油油の作動粘度を持つそれらの混合物が使用される場合があります。これらの流体は一般にフルオロカーボンおよびシリコンエラストマーと互換性があります。

濾過要件

1. 濾過要件
   コンポーネントの耐用年数を満足するには、フルフローろ過を使用して、ISO コード 18/15 またはそれ以上の基準に準拠した流体の清浄度を確保してください。